企業における学歴評価の過去と現在

閲覧数2,151
ダウンロード数31
履歴確認

    • ページ数 : 12ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    はじめに
     「今の日本は学歴社会であるか」と聞かれた時に、その問いに答えることはなかなか難しい。そもそも学歴社会とはどんな社会のことをいうのかを考えなければならないし、日本の社会を様々な視点から分析していかなければその回答は得られないからである。また、学歴社会とはいっても、良い面、悪い面があるわけで、一概に学歴社会だからといってすべてが悪いと断言することはできない。だから、この問いについては慎重に検証をしていかなければならない。
     昭和59年8月に臨時教育審議会が設置され、3年にわたる審議により、これまでの日本の教育の総括と今後の教育の改革方針が審議され、公表された。日本の学歴社会についても考察が行われ、先の問いについて公の立場から一つの回答が出された。
     本論文の目的は、学歴社会を検証する上での一つの視点である「企業における学歴評価」が、およそ15年前はどのような状況にあったのかを、臨時教育審議会での議論を通して明らかにし、それを新たな資料によって再検証することで、当時と比べてどう変わりつつあるのか、そして、2000年現在にどのような状況にあるのかを明らかにすることである。
    I. 学歴とは
    1. 学歴の定義
     問題をよりわかりやすくするために、本論文では臨教審と同じく学歴を以下の3つに分類することにした。
    (ア)タテの学歴・・・小・中・高・大学などの教育程度と教育機関の差
    (イ)ヨコの学歴・・・有名校・無名校、銘柄校・非銘柄校など、同じ校種間の差
    (ウ)専門などの分野別学歴・・・普通高校と職業高校、大学の学部など学部、学科、専攻、課程などの差
    2. 視点
     本論文では、以下の3つの視点から企業における学歴評価を検証することにする。
    (ア) 学歴による所得の格差
    (イ) 学歴による昇進の格差
    (ウ) 学歴による採用の格差

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    企業における学歴評価の過去と現在
    はじめに
    学歴とは
    学歴の定義
    視点
    学歴による所得の格差
    臨教審での議論
    現在
    学歴による昇進の格差
    臨教審での議論
    現在
    学歴による採用の格差
    臨教審での議論
    現在
    結論
    はじめに
    「今の日本は学歴社会であるか」と聞かれた時に、その問いに答えることはなかなか難しい。そもそも学歴社会とはどんな社会のことをいうのかを考えなければならないし、日本の社会を様々な視点から分析していかなければその回答は得られないからである。また、学歴社会とはいっても、良い面、悪い面があるわけで、一概に学歴社会だからといってすべてが悪いと断言することはできない。だから、この問いについては慎重に検証をしていかなければならない。
    昭和59年8月に臨時教育審議会が設置され、3年にわたる審議により、これまでの日本の教育の総括と今後の教育の改革方針が審議され、公表された。日本の学歴社会についても考察が行われ、先の問いについて公の立場から一つの回答が出された。
    本論文の目的は、学歴社会を検証する上での一つの視点である「企業における学歴評価」が、およそ15年前はどのような状況にあったのかを、...

    コメント5件

    agmk03 購入
    よかったと思います。
    2006/07/16 0:17 (18年4ヶ月前)

    gracewang528 購入
    参考できました、ありがとうございました!
    2007/02/15 11:41 (17年9ヶ月前)

    hideaking 購入
    着目しているテーマは大変面白いと思う。
    しかし、結論として、企業評価による学歴の評価は一概にして関係が薄いとも言い切れず、現に高学歴の新卒ばかりを採用している企業もある。
    その実態をよく調査し、学歴の意味合いや高学歴を目指すメリットを、データによって実証していればもっと高度な論文になっていたように思う。
    2007/02/17 20:27 (17年9ヶ月前)

    yosirou 購入
    参考になりました
    2007/06/17 23:57 (17年5ヶ月前)

    tyokobanana 購入
    生涯賃金の計算が大きく間違っていないでしょうか?月給を年数でかけても無意味だとおもいます。よってこの論文の結論も間違っているとおもわれます。
    2008/01/06 0:49 (16年10ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。