以前の売春と、昨今の援助交際とは、同じ「売春」ではあっても、その背景はかなり異なるのではないだろうか。
以前の売春は、男性中心、男性上位の社会の中で、女性は社会参加できず、抑圧を余儀なくされた。そして、そのような社会の最下層にいる女性たちは、日々の収入を得るための最後の手段として売春を行っていた。また、産業革命以降急速に資本主義が浸透し、性も商品化の対象となり、資本家と労働者という階級社会の中で、女性の性の搾取が行われた1。
しかし、現在では、女性差別の廃止、男女の機会均等が主流となりつつあるのは疑いのないことで、現在の女子中高生(大学生、OL、主婦)たちの援助交際は、以前にあったような社会状況や、女性差別が背景にあるとは考えられない。むしろ、手軽にお金を得るためのツールとして、自由意志に基づいて積極的に売春を行っているのである。そのような彼女たちには、売春をするやり切れなさ、不可抗力感のようなものは微塵も感じられない。
-売春と援助交際-
以前の売春と、昨今の援助交際とは、同じ「売春」ではあっても、その背景はかなり異なるのではないだろうか。
以前の売春は、男性中心、男性上位の社会の中で、女性は社会参加できず、抑圧を余儀なくされた。そして、そのような社会の最下層にいる女性たちは、日々の収入を得るための最後の手段として売春を行っていた。また、産業革命以降急速に資本主義が浸透し、性も商品化の対象となり、資本家と労働者という階級社会の中で、女性の性の搾取が行われた1。
しかし、現在では、女性差別の廃止、男女の機会均等が主流となりつつあるのは疑いのないことで、現在の女子中高生(大学生、OL、主婦)たちの援助交際は、以前...