Ⅰ.コンピュータの歴史とその具体的背景
コンピュータの歴史に関しては書籍ことに年度などの違いがあったが、ここでは教科書を中心に簡略にまとめる。
第一世代コンピュータ
世界で最初のコンピュータは1945年アメリカのペンシルベニア大学で作られたENIAC(Electronics Numerical Integrator Computer)である。1万8000本の真空管回路で使われ、消費電力は150kW、重量は30トン、床面積は45m2という巨大なもので、ミサイルの弾道計算の必要性から作られた。多くの部品を使うためコストが高くついたがその性能は認められその後COMPUTER―「電子計算機」の概念を超え発展していく。初の商用事務用コンピュータENIACが開発され続いて、日本では1956年富士フィルムでFUJICというレンズ設計の計算用のコンピュータが登場した。この頃の真空管式コンピュータを「第一世代コンピュータ」という。
第二世代コンピュータ
1948年ベル研究所で発明された真空管と同じ働きをする半導体(電気を通す導体や電気を通さない絶縁体の中間的な性質をもつ。横脇から電流を流すと導電性が変化...