個別芸術の共通項

閲覧数1,704
ダウンロード数13
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     「芸術」とは何か。何を以って定義されるのか。定義することは可能なのか。そもそも「定義」とは、その概念の内包を明らかにすることである。つまり、「芸術」の対象となるものの全てに共通する、本質的な特徴・性質を述べることが「芸術」を定義することになる。
     そこで、まず「芸術」と呼ばれる個々の対象を挙げ、分類した。分類方法も様々なものが考えられるが、今回は、静的−−動的、立体的−−平面的を軸とし、4つのカテゴリーに分けた。静的は、動かないもの、または動いても形容の変化しないもの、とする。動的は、形容の変化するもの、または形容が変化しなくても動きが重視されるもの、とする。立体的は、結果として空間的・時間的に立体として表現されるもの、とする。平面的は、結果として平面上に表現されるもの、とする。分類結果は以下の通りである。
    立体的
    静的 陶磁器 建築 庭園彫刻 人形 生け花アクセサリー 刀 ヘアスタイル衣服 時計 折り紙 車 音楽 舞踊オルゴール 詩吟 劇景色 茶道 能料理 動的
    版画 俳句写真 短歌書 詩絵画 映像
    平面的
     以上のような個別芸術には、どのような共通項があるのだろうか。「芸術」というのは、人間がその対象を「芸術」と認識しなければ「芸術」になり得ない。つまり、大前提として「人間」の存在が必要となる。では、「芸術」を認識する人間の内面的な特徴・性質はどうか。フロイトによると、人間の意識は表層意識と深層無意識の2つに分けられる。2つの間には検閲作用があり、無意識内にある本能的なエネルギー(リビドー)の噴出を抑圧したり、形を変えて出したりする。これは、いわゆる防衛機制である。その防衛機制の1つである「昇華」の結果が「芸術」なのではないだろうか。つまり、「芸術」には制作者の無意識の本能が反映されるのである。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「芸術」とは何か。何を以って定義されるのか。定義することは可能なのか。そもそも「定義」とは、その概念の内包を明らかにすることである。つまり、「芸術」の対象となるものの全てに共通する、本質的な特徴・性質を述べることが「芸術」を定義することになる。
    そこで、まず「芸術」と呼ばれる個々の対象を挙げ、分類した。分類方法も様々なものが考えられるが、今回は、静的--動的、立体的--平面的を軸とし、4つのカテゴリーに分けた。静的は、動かないもの、または動いても形容の変化しないもの、とする。動的は、形容の変化するもの、または形容が変化しなくても動きが重視されるもの、とする。立体的は、結果として空間的・時間的に...

    コメント1件

    derao3 購入
    良かったと思います
    2006/07/06 16:50 (18年6ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。