? 多国籍企業の立地行動
? 多国籍企業
多国籍企業とは、複数の国において事業活動を営む企業の事である。即ち、企業の事業活動、例えば生産(製造)活動、研究活動、販売、マーケティング等の拠点が国内だけでなく、海外にも立地している企業の事である。以下、多国籍企業の概念図を示す。
次に挙げるのは、世界の対外直接投資の推移を示すものである。 (資料出所:鈴木[1994])
上表から、投資本国が米国から欧州、日本へと多様化しながら、世界の対外直接投資が増大してきたことが分かる。また、直接投資が、1980年代後半以降に急増している事も明らかである。この時期、日本多国籍企業の展開が本格化している。これについては、次章で述べることにする。
? 日本企業の多国籍企業化
以前は、主な事業活動は日本国内で行い、輸出によって自社製品を販売しており、海外生産は少なかった。1960年代からアメリカ企業の多国籍化が進み、1970年代からヨーロッパ企業の多国籍化が進み、アメリカ企業とヨーロッパ企業の相互展開が進んだ。日本企業の進出が本格化するのは、1980年代からである、
1960年代:米国多国籍企業の欧州展開
1970年代:米国と欧州企業の相互展開
1980年代:日本企業の進出本格化
多国籍企業の立地行動
~日本多国籍企業の観点から~
Ⅰ 多国籍企業の立地行動
ⅰ 多国籍企業
ⅱ 日本企業の多国籍化
Ⅱ 日本多国籍企業の立地行動
ⅰ 日本製造業の対外直接投資の動向
ⅱ 対外直接投資の地域別動向
Ⅲ おわりに
ⅰ まとめ
ⅱ 参考文献
Ⅰ 多国籍企業の立地行動
ⅰ 多国籍企業
多国籍企業とは、複数の国において事業活動を営む企業の事である。即ち、企業の事業活動、例えば生産(製造)活動、研究活動、販売、マーケティング等の拠点が国内だけでなく、海外にも立地している企業の事である。以下、多国籍企業の概念図を示す。
次に挙げるのは、世界の対外直接投資の推移を示すものである。
(資料出所:鈴木[1994])
上表から、投資本国が米国から欧州、日本へと多様化しながら、世界の対外直接投資が増大してきたことが分かる。また、直接投資が、1980年代後半以降に急増している事も明らかである。この時期、日本多国籍企業の展開が本格化している。これについては、次章で述べることにする。
ⅱ 日本企業の多国籍企業化
以前は、主な事業活動は日本国...