【緒言】
疎水性膜状に微小な親水性スポットを持つ集中式試料ホルダーを用いることで液体試料の蛍光X線分析においてppbレベルの検出限界が実現されている。これまで親水性スポットとして1mm径程度の濾紙片を利用しているが、本研究では親水性スポットを10μm径程度まで微小化することに取り組む。親水性スポットの微小化により放射光を用いる場合には1μlの試料中に1ppt(1fg)程度含まれる微量元素まで測定対象となることが期待される。
4月月間報告
【研究テーマ】
親水・疎水性パタン化された有機薄膜の作成と利用
【緒言】
疎水性膜状に微小な親水性スポットを持つ集中式試料ホルダーを用いることで液体試料の蛍光X線分析においてppbレベルの検出限界が実現されている。これまで親水性スポットとして1mm径程度の濾紙片を利用しているが、本研究では親水性スポットを10μm径程度まで微小化することに取り組む。親水性スポットの微小化により放射光を用いる場合には1μlの試料中に1ppt(1fg)程度含まれる微量元素まで測定対象となることが期待される。
【今月行ったこと】
《 標準添加法による中水中の成分の定量 》
山根氏は、標準添加法+Asの標準添加を用いて中水中のFe(490ppb)、Ca(7.5ppm)、Cl(21ppm)、Br(1.8ppm)の定量を行っている。今回、Ca、Feについて定量を試みた。
〈実験〉
図1: 実験配置図:モノクロメーター:グラファイト(002)、ピンホール1mm径
集中式試料ホルダーに試料溶液滴下、乾燥後、図1の装置で蛍光X線を測定した。
・測定条件
光源:Cu管球 35kV 30mA
測定...