日本文学史1_R8103

閲覧数2,273
ダウンロード数32
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『上代、中古、中世、近世の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして具体的に説明せよ。』
     上代とは、大和政権による国土の統一が進められていた四世紀後半から、延暦一三年(七九四)に桓武天皇が平安京に遷都するまでを指す。大和政権時代の遣隋使・遣唐使によって、漢字・漢籍・仏教などが大陸から日本にもたらされ、とりわけ文学では文字による伝達・保存が可能になったことが大きな変化である。上代の文学の特徴は、口承文学から記載文学へ発展したこと、また日本語を表記するために漢字の音を借用した「万葉仮名」が用いられるようになったことである。
     『古事記』は、現存する日本文学史上最古(和銅五年(七一二)成立)の歴史書であり、稗田阿礼が暗誦していた『帝紀』と『旧辞』を太安万侶が記録・編纂したものである。上・中・下の三巻より成り、神代における天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの神話や伝説、また多くの歌謡が載せられていることも特徴である。本文はいわゆる変体漢文を主体としつつ、古語や固有名詞のように漢文では代用しづらい微妙な部分は一字一音表記で記すという表記形式を取り、歌謡部分はす...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。