まず犯罪のやりにくい場所になったとしても、犯罪自体は犯罪のやりやすい場所へと移動するに過ぎない(犯罪の転移)という問題がある。
次に、対象犯罪が財産犯のみに制約されるのではないかという問題がある。
さらに、環境犯罪学を徹底することで、かえって不便な社会になってしまうことになりうるという問題がある。
最後に、人間不信が進行してしまうという問題がある。
ただし、これらの問題があるにせよ、一定の犯罪を早急に減少させるには環境犯罪学は有効であるといえる。
犯罪学 中間レポート 4
選択問題番号 18.環境犯罪学の人間観についてまとめよ。
環境犯罪学の人間観として、性悪説と合理的選択理論が挙げられる。性悪説とは、人は
機会があれば犯罪を犯す存在であり、犯罪の機会を作らなければ諦めるという考え方であ
る。一方、合理的選択理論とは、人は損得勘定に従って行動する動物であるから、犯罪利
益を手に入れる(得をする)ことがあったとしても犯罪利益がなかったり、捕まったり、刑
罰を受けたりする(損をする)ことはしないという考え方である。
選択問題番号 19.環境犯罪学の理論や具体例を挙げよ。
環境犯罪学の理論としては、クラークの「合理的選択理論」やフェル...