腰椎穿刺
目的
中枢神経系疾患の診断および治療方針の確定
検体としての髄液採取と髄液圧の測定
新旧頭蓋内出血の有無の確認
髄液を除去し、脳脊髄圧を下げる
薬剤注入(IT:intrathecal injection)
適応
髄膜炎、白血病、水頭症
禁忌
頭蓋内圧亢進症状のある場合
穿刺部位に創感染のある場合
予測される危険性
誤穿刺による神経損傷
脳ヘルニアによる意識障害・呼吸麻痺
薬剤によるアナフィラキシーショック
髄圧の亢進(頭痛・嘔気・嘔吐)
穿刺部位の出血、髄液の漏れ、疼痛、腰痛、下肢のしびれ、麻痺、歩行障害
正常な髄液の性状・圧
無色透明
*髄液の混濁は化膿性髄膜炎などの感染を示し、髄液の血性は脳挫傷、くも膜下出血、穿刺時出血を示す
髄液圧70~80㎜H2O
*髄液の抜きすぎは、脳ヘルニアを起こしやすい
必要物品
ワゴン、小デッキ1枚、三方活栓付ルンバール針1本(21~23G)、エクステンションチューブ(X-1;1本)、定規(圧測定用)、滅菌スピッツ3本、皮膚消毒薬(イソジン、ハイポアルコール)、滅菌ガーゼ(8つ折)、圧迫ガーゼ(コロ)...