高血圧症について
高血圧症は、自覚症状があまりないまま進行する病気です。軽いうちは、日常生活に支障はないものの、そのまま放っておくと心臓病や脳卒中、腎臓病など、生命に関係する合併症のひきがねになります。しかし高血圧症は早めに適切な治療をすれば、合併症やその進展を防ぐことができます。あまり恐れても行けませんし、甘くみてもいけない病気なのです。
1 血圧が上がるということは
血圧とは、動脈を流れる血液の圧力のことです。水道に例えれば、水が流れる時、水道管にかかる水圧のようなものです。
私たちの身体が活動するためには、酸素や栄養分が必要ですが、それを運んでくれる のが血液です。その血液を身体のすみずみまで送るように、心臓がポンプの役目を果た しています。心臓は一定のリズムで収縮と拡張を繰り返すことで血液を送るわけですが、その時血管にかかる圧力が血圧です。
収縮期の血圧を「最大血圧」、拡張期の血圧を「最小血圧」といっていますが、最大血圧130まで、最小血圧85までを一般に正常血圧といい、各々それ以上の場合を高血圧といっています。
2 高血圧の種類と原因
高血圧は大きく分け...