感染について
加齢に伴う影響
高齢者は,細菌の侵入を防ぐ最初の防御ラインである皮膚の、弾性の低下,乾燥の増大,血液供給量の減少のために損傷しやすく,細菌に侵されやすい。
そのほかに,繊毛運動や咳嗽反射の低下による気道クリアランスの機能低下,
IgA抗体の分泌低下がみられ,呼吸器感染症に罹患しやすい.
さらにTリンパ球の産生能力も低下し,細胞性免疫の低下も生じる。
患者要因
BMI
清潔に対する考え方
免疫力
加齢に伴い、細菌やウイルスへの侵入に対する免疫機能が低下し感染症を発症しやすく,また治癒しにくくなる。
活動量低下
活動量が減る事で、基礎代謝も減少し、筋力も減少する。タンパク質も失われ、皮膚の障害などを引き起こすこともある。
全身衰弱により抵抗力が低下し,感染を引き起こしやすくなる。
呼吸器系にあたえる影響
不動状態による呼吸筋や呼吸補助筋の萎縮は十分深い呼吸をしたり、有効なせきをすることをきまたげ、気道分泌物の滞留をおこす。これらは無気肺や沈下性肺炎などを引きおこす危険性を高くする。
心・血管系にあたえる影響
長期の臥床安静は心臓の作業負担を増大させ、要求に見あった働きをする能...