授業で先生がおっしゃったように、日本人は語学教育を受けながらも母国語以外を喋ることができない人がとても多い。日本人が語学獲得できない(?)のはなぜなのか、について探ってみる。
1.日本とドイツの学校教育の違い
日本とドイツでは、学校制度が違う。ドイツは日本同様6歳から義務教育が始まり、その修業年限も9年間と同じである。しかしながら4年間の基礎教育の後、大きな決断を親は迫られる。職業コースの学校へ入れるのか、あるいは進学コースの学校にするのか、だ。職業コースにはHauptschule (5 年間)か Realschule (6年間)があるが、これは職業教育の基礎固めともいえる。もちろんこれらはわずか1回の選択だけでなく、課程途中から他のコースへ移ることもできる。進学コースにも編入可能である。進学コース、アカデミックコースとしてGymnasium (9 年間)もある。このコースを選択すると、かの有名な"Abitur"というテストを受け、常に成績が記録される。このテストの累積結果によって大学入学の可否が決定されるため、日本のように“受験勉強”がない。 つまりは、ドイツの場合は、就職するか、勉強を続けるかを早期に選べるのである。将来への選択肢が早々に少なくなってしまうというデメリットがある反面、勉強に興味を抱けば、ひたすら打ち込むことができるメリットもある。ところが日本の場合は、「なんとなく」「ただ回りに流されて」学校へ進む者が多い。その中で英語や、その他の言語を学ぶのである。興味を抱いたわけでもなく、勉強したいわけでもない。そんな中で中高6年間外国語を学んだとしても、身につくとは思えない。大学入試のための学習が、文法中心となり、間違う事への恐怖心がみなを臆病にしている。おおらかに自分を表現するという言葉の一番大切な機能を、入試が大きく妨げている。
なぜ、日本人は外国語を喋れないか?
授業で先生がおっしゃったように、日本人は語学教育を受けながらも母国語以外を喋ることができない人がとても多い。日本人が語学獲得できない(?)のはなぜなのか、について探ってみる。
1.日本とドイツの学校教育の違い
日本とドイツでは、学校制度が違う。ドイツは日本同様6歳から義務教育が始まり、その修業年限も9年間と同じである。しかしながら4年間の基礎教育の後、大きな決断を親は迫られる。職業コースの学校へ入れるのか、あるいは進学コースの学校にするのか、だ。職業コースにはHauptschule (5 年間)か Realschule (6年間)があるが、これは職業教育の基礎固めともいえる。もちろんこれらはわずか1回の選択だけでなく、課程途中から他のコースへ移ることもできる。進学コースにも編入可能である。進学コース、アカデミックコースとしてGymnasium (9 年間)もある。このコースを選択すると、かの有名な"Abitur"というテストを受け、常に成績が記録される。このテストの累積結果によって大学入学の可否が決定されるため、日本のように“受験勉強”がない。 ...