まず驚いたのは視覚障害者と呼ばれる人の数は私が思っていたものよりもずっと多かったことです。視覚障害というのは「特殊」なものであると思っていましたが厚生労働省によって視覚障害を持つと認定されている人は全人口の約0.36%いて、300人に一人の割合で存在するということに驚きました。しかも実際の視覚障害の方は厚生労働省によって認定されている数値よりももっと多いそうです。私たちの大学の学生数はおよそ15000人なので、単純計算しても学内に50人いてもおかしくないということになります。しかし私は実際には二年半の大学生活の中で視覚障害を持つ方に出会ったことはありません。これは視覚障害を持つ方といわゆる健常者との間にはやはりまだ大きな社会的な隔絶がなされているからではないかと思います。
実際のところ、私はこの講義を受講するまで、視覚障害を持つ方の生活というのは未体験のものであり自分には関係ないこととして感じていたと思います。高校生の頃に社会科見学の一環として「バリアフリーを理解する」という主旨の合宿に参加したことがあります。二泊三日の合宿中に点字を経験したり、目隠しをして白杖をついて歩く練習をしたり、手話も少し覚えました。どれも初めての経験だったのですが、私にとっては大変難しいものでした。「障害を持つ方はこのような作業を普通に行うのだから本当にすごいなぁ。私とは違うなぁ」と感心したのを覚えています。しかしこの講義を受けたうえでよくよく考えてみると、障害を持つ方々は当たり前に点字を読んだり、白杖を使ったりしているわけではなかったのです。初めは私と同じように全然出来なくても必死で練習して努力して出来るようになるまで長い時間を費やしたのだと思います。それを改めて考えると自分の考えはとても幼稚なものだったと思います。
今回の講義を通じて初めて耳にしたロービジョンという言葉があります。
視覚の障害 ロービジョンの人々
まず驚いたのは視覚障害者と呼ばれる人の数は私が思っていたものよりもずっと多かったことです。視覚障害というのは「特殊」なものであると思っていましたが厚生労働省によって視覚障害を持つと認定されている人は全人口の約0.36%いて、300人に一人の割合で存在するということに驚きました。しかも実際の視覚障害の方は厚生労働省によって認定されている数値よりももっと多いそうです。私たちの大学の学生数はおよそ15000人なので、単純計算しても学内に50人いてもおかしくないということになります。しかし私は実際には二年半の大学生活の中で視覚障害を持つ方に出会ったことはありません。これは視覚障害を持つ方といわゆる健常者との間にはやはりまだ大きな社会的な隔絶がなされているからではないかと思います。
実際のところ、私はこの講義を受講するまで、視覚障害を持つ方の生活というのは未体験のものであり自分には関係ないこととして感じていたと思います。高校生の頃に社会科見学の一環として「バリアフリーを理解する」という主旨の合宿に参加したことがあります。二泊三日の合宿中に点字を経験したり、...