母子保健、成人保健、老人保健にといての地域看護活動について述べよ。
母子保健は、母性と子どもの健康の保持、増進を図ることを目的としている。子どもが健康に生まれ、育てられる基盤となる母性を尊重、保護し、子ども自身が生まれながらにして本来、もっている発育・発達する能力を援助する。そして、親や子ども一人ひとりの健康のみでなく、その集団の健康を維持増進させることを、母子保健は目標としている。 現在は、子どもを取り巻く環境がいろいろ変化しつつある中で、その環境にあった子育てのあり方はどうあるべきか、また医療の進歩や衛生環境の整備により、長期生存が可能になった慢性疾患児の生活の質をどのように確保するかが、問題となっている。 現在の日本は、飽食の時代となり、子どもの抵抗力が増加しているだけでなく、致命率の高い感染症に対しては予防接種で防げるようになり、一般的な衛生に関しての知識も普及し、また、たとえ感染症に罹患しても適切な抗生物質を使用すること等によって、その多くは治せるようになり、また高度な不妊治療も一般化しつつある。
現状では、母子保健に関する新たな様々な問題が発生している。たとえば、今後...