国際関係論 国際協力の枠組みと国際関係

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     国際協力の枠組みはグローバリゼーション、ローカリゼーションの普及により変化している。この変化が国際社会にどのような影響を与えるか、逆に国際関係の変化が国際協力の枠組みにどのような影響を与えるかの視点から論じる。
     まずグローバリゼーションの意味であるが、これまでの国家や地域などの境界を越えて地球規模で複数の社会とその構成要素の間での結びつきが強くなることに伴う社会における変化やその過程をいう。これは1970年代から広く使われるようになった。そこから、今日では「運輸と通信技術の爆発的な発展や冷戦崩壊後の自由貿易圏の拡大によって、文化と経済の国境にとらわれない貿易が促進すること」をも指すようになった。日本語では「地球規模化」とも訳されている。
     次にローカリゼーションの定義であるが、ローカルとは、「ある空間的に限定された広がりの中にある区分」を指す。平たくいえば、一地方特有の、局部的な、あるいは地元の、という意味合いである。これは必ずしもルーラルと同一ではない。
     ローカルの動詞形であるローカライズは「特定の場所に課す、特定の場所に特色を与える、(権限などを)地方に分散する」を意味する。...

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