論語 登岳陽楼

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    論語登岳陽楼

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    ○曾子曰く、吾日に三たびわが身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝うるか。
    この経文について、さまざまな解釈を比較検討し、自分なりの解釈と書き下し文を述べたいと思う。
    この経文で解釈が分かれるのは、「三たびわが身を省みる」=「三省」という部分である。当然、この部分の解釈により、その後の部分の解釈も分かれてくる。したがって、この経文のポイントとなる「三省」について考察をしていく。「三省」の解釈には、次の五つが考えられる。
    ①三回反省する
    ②三回三つのことについて反省する
    ③何回も反省する
    ④三つのことについて反省する
    ⑤いろいろなことについて反省する
     ①三回について。三回と捉えると、第一回目に人の為に謀りて忠ならざるか。第二回目に朋友と交わりて信ならざるか。第三回目に習わざるを伝うるか。というようになる。第一回目がどうして、…不忠乎なのか。第二回目がどうして…不信乎なのか。というように、例えこの順番が変わったとしても、この捉え方は不自然である。
    ②三回三つのことについて。このように捉えると、なぜ三回なのか、四回では多いのか、二回では少ないのか、...

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