「乳幼児の心理についてまとめよ。」
乳児期の心理について
生後一ヶ月から一年弱までを「乳児期」といい、肉体的にも精神的にも劇的な変化が起こる。この頃にはハイハイから直立歩行ができるようになり、行動範囲が広がる。また、言葉を話すことができるようになり、親などの身近な人と接する中で知能や情緒が発達していく。この時期は、後の心身発達の基礎をつくる重要な時期である。
乳児期の認知の発達についてであるが、子どもは生まれたときから外側の世界と接し、周りの環境や人との関わりを通して、物や人に対する見方・考え方、「認知」を発達させていく。乳児期の子どもは感覚・運動的体験を通してそれまで別々のものであった自分と物、自分の感覚と動作、自分と他者を関連付けていくようになる。
例えば、乳児の腕に動かすと音の出るおもちゃを紐でつないでおく。乳児は最初気まぐれに腕を動かすが、次第におもちゃを動かし音を出すために腕を動かすようになる。自分の動きとおもちゃの動きの関係を理解し、自分の動きや行動が周囲に影響を与えることを理解したのである。また、小さい頃は目の前にあるものを布で覆って隠されるとなくなってしまったと考え...