小学校において教育相談をおこなう場合、どの
ような点に注意しなければならないか。いじめ・
不登校のいずれかをとりあげて説明せよ。
学校生活において児童・生徒たちはさまざまな問題に直面し、悩み葛藤する。そこで教師に求められる役割は、児童・生徒の抱えている悩みや気持ちを汲み取って解決するために援助を行うことである。それが教育相談活動であり、その内容は、一般的に知られているカウンセリングによる心のケアが中心的ではあるが、それだけに限らず、勉強方法がわからなくて悩む子どもに対して個別に指導を行う学業相談や、将来の進路についての進路相談も教育相談活動である。つまり、教育相談はただ問題を抱えた児童・生徒のみを対象とするのではなく、すべての児童・生徒を対象として行われるべき教育活動である。(Q38)
現在、学校には不登校、いじめ、校内暴力、学級崩壊など、さまざまな問題が山積している。特に不登校に関しては、比較的近年になって増加の見られる重要な教育問題である。不登校は、対人関係や家庭環境、学業成績などに問題を抱えることによって引き起こされる心の葛藤の表れである。親や教師にとってはとても厄介なも...