国際政治経済の観点から20世紀を分析してみると、それは二項対立の世紀であったといえるのではないだろうか。政治体制・経済体制・思想など、20世紀以前に作り出された二項対立が近代化の名の下に20世紀以前は「蚊帳の外」であったアジアや南米などの「非欧米」の国々にも(望む望まざるはあったであろうが)広がりを見せ、非常に多くの国家・アクターがこの二項対立に組み込まれていった時代であったといえる。
◎民主主義⇔独裁
◎自由経済⇔計画経済
◎資本主義⇔社会主義
以上が、国際政治経済の視点からみた主な二項対立の軸であり、20世紀にはこれらが大きな要因となって二つの世界大戦や東西の冷戦、経済面での熾烈な競争などが世界規模で繰り広げられた。そしてこのような二項対立の流れは21世紀を迎えた現在でも、その影をみることができる。先のアフガニスタンやイラクでの戦争を見ても、「善・悪」「敵か味方か」のような二元論が展開された。これはまさに20世紀を通じた二項対立のモノの見方から世界が未だに脱却をしきれていない証左ともいえるであろう。
20世紀
~二項対立の世紀~
国際政治経済の観点から20世紀を分析してみると、それは二項対立の世紀であったといえるのではないだろうか。政治体制・経済体制・思想など、20世紀以前に作り出された二項対立が近代化の名の下に20世紀以前は「蚊帳の外」であったアジアや南米などの「非欧米」の国々にも(望む望まざるはあったであろうが)広がりを見せ、非常に多くの国家・アクターがこの二項対立に組み込まれていった時代であったといえる。
◎民主主義⇔独裁
◎自由経済⇔計画経済
◎資本主義⇔社会主義
以上が、国際政治経済の視点からみた主な二項対立の軸であり、20世紀にはこれらが大きな要因となって二つの世界大戦や東西の...