日の丸、君が代の歴史
日の丸と君が代は、どのようにして生まれたのであろうか。その歴史というものをおおまかに提示してみたいと思う。
日の丸と君が代の歴史では、日の丸のほうがその歴史は早く、徳川幕府が日本を統治していた1633年、朱印船に日の丸が掲げられたことから始まる。 1854年には徳川幕府は日の丸を日本国の船の印として定められた。一方、君が代の歴史はというと、1869年に薩摩藩砲兵隊長大山巌が古歌「君が代」を国歌に選び、海軍軍楽隊教師のイギリス人フェントンが作曲したことから誕生したとされている。 さて、その後では、「商船規則」で船舶に掲げるべき国旗として「日の丸」の様式が定められる、在外公館(ワシントン)には初めて日の丸が掲げられる、開港場所在地の県庁に日の丸が掲げられる、といったことを経て、日の丸は国旗として定着していくこととなる。1880年には宮内省雅楽課の林広守が現在の君が代の楽譜を作成し、明治天皇の誕生日に宮中で初めて演奏されるなどして、君が代も国歌としての性格を確立していく。1900年には小学校令施行規則で、紀元節・天長節(明治天皇の誕生日)・1月1日に職員と児童は式を行...