ヘルバルト(1776~1841、ドイツ)
キーワード
専心、致思、段階説
ヘルバルトは、ペスタロッチがあいまいなままに残した、直感的な認識から抽象的な概念把握に至る具体的な道筋を明らかにした人物である。
彼によれば、まず具体的な事物に興味を示し、それに没入する専心という段階があり、専心の後に、それらを統合してより抽象的、総合的な認識を獲得しようとする致思という段階がある。専心と致思とが組み合されていくことによって認識が深まっていく、と考え、そういった人間の学習過程を踏まえた教育の必要性を説き、実践した。
ヘルバルトのこのような学習の段階説は様々な人に受け継がれ、ヘルバルト学派を形成した。ライン...