まちづくりを決定する要素には、大きく次のようなものがあると考える。
?住民、?行政、?まちづくりコンサルタントである。
1)住民
「まちづくり」の対象地区に直接係わる住民のことである。
近年、まちづくりにおいて「住民主体による」とか、まちづくり計画に「ワークショップ方式」が採り入れられ、その中で「住民参加(または参画)」などと言われるようになってきた。地域住民と言えば、なんとなくその範囲が分かる気もするが、定義がないのである。
つまり住民の中には、居住者もいれば(その中には、子供、母親、父親、老人等も含む)、そこで生業として、農業や商業を営む人々も、企業人として働く人々(経営者・労働者)もおり、観光が地域の大きな財源となっている地区では、来訪(観光)者もいるわけである。
また、まちづくり計画への住民参加と言っても、それに全ての人々が参加できるわけではない。たまたまそこに参加している人々は、本当に地域住民を代表する人々と言えるのであろうか。
2)行政
とりわけ高度経済成長期は、急速にまちづくりを進める必要があり、行政が中心となってまちづくりを進めてきたのは間違いない事実である。それがために郊外に展開する都市づくりでも、中心部の再開発でも殆どが行政中心のものであった。今あるまちの姿の多くは行政に大きな責任・功績があるものだと考えられる。
今、財政的理由や住民の強い意見もあって、行政はまちづくりの場(責任)から逃れようとしているように見えることもあるが、上記1のような住民の曖昧性を考えると、やはり、行政はまちづくりをリードする重要な主体であって欲しいと考える。やはり、行政は町の担い手としての手腕をこういったことに存分に発揮する必要がある。
まちづくりの主体
まちづくりを決定する要素には、大きく次のようなものがあると考える。 ①住民、②行政、③まちづくりコンサルタントである。
1)住民
「まちづくり」の対象地区に直接係わる住民のことである。 近年、まちづくりにおいて「住民主体による」とか、まちづくり計画に「ワークショップ方式」が採り入れられ、その中で「住民参加(または参画)」などと言われるようになってきた。地域住民と言えば、なんとなくその範囲が分かる気もするが、定義がないのである。 つまり住民の中には、居住者もいれば(その中には、子供、母親、父親、老人等も含む)、そこで生業として、農業や商業を営む人々も、企業人と...