?住民参加のまちづくりの必要性
昭和50年代、安定成長期と呼ばれる時代に入る頃、市民意識の成長と共に「高度経済成長期への反省から、地方都市や身近な生活環境の重視」、あるいは、「高度経済成長期の計画先行ではなかなか公共事業が進まない」ということが認識されはじめた。
それ以前にも、総合計画の策定には、住民意向調査(住民投票)等による住民意向が考慮されていた部分もある。区画整理事業などでは住民意向が前提となっていたわけだが、直接、「計画づくり」のために住民側の意向の把握や、住民と共に計画づくりを進めようという考え方が定着するのは、最初の中心市街地活性化計画を具体化しようとしていた頃である。
そういう経緯を踏まえると、「実行性のある計画をつくっていくためには、住民の意向を十分踏まえて進める必要がある」という認識がそのスタートにあり、また当時のまちづくりの重要課題の一つであった中心市街地の活性化のためには商業者自らのまちづくりが不可欠であることから、商業者を中心とする住民の意思をまちづくりに集結・誘導していく等のために、 「住民参加」が定着してきたように考えることができる
その後、住民参加による計画づくりの認識やその方法が定着していくにつれて、地区の事業推進のためだけではなく、広域の計画づくりにも「住民参加方式」として一般化されてきたようである。
?住民参加が目指すべきもの
生活水準の向上とともに人々の関心はより豊かな生活環境を求め、自分が生活している地域を活性化させようと、地域住民の関心がまちづくりに向かっていくことは必然である。都市の成熟化、人口の高齢化とともに行政の施策の重点が、空間作り的なまちづくりから福祉などのまちづくりに向かうのも必然であり、まちづくりに地域住民の果たす役割が高まっていくのも当然である。
なぜ住民参加なのか
①住民参加のまちづくりの必要性
昭和50年代、安定成長期と呼ばれる時代に入る頃、市民意識の成長と共に「高度経済成長期への反省から、地方都市や身近な生活環境の重視」、あるいは、「高度経済成長期の計画先行ではなかなか公共事業が進まない」ということが認識されはじめた。 それ以前にも、総合計画の策定には、住民意向調査(住民投票)等による住民意向が考慮されていた部分もある。区画整理事業などでは住民意向が前提となっていたわけだが、直接、「計画づくり」のために住民側の意向の把握や、住民と共に計画づくりを進めようという考え方が定着するのは、最初の中心市街地活性化計画を具体化しようとしていた頃である。 そういう経緯を踏まえると、「実行性のある計画をつくっていくためには、住民の意向を十分踏まえて進める必要がある」という認識がそのスタートにあり、また当時のまちづくりの重要課題の一つであった中心市街地の活性化のためには商業者自らのまちづくりが不可欠であることから、商業者を中心とする住民の意思をまちづくりに集結・誘導していく等のために、 「住民参加」が定着してきたように考えることができる...