貿易論-分冊1 合格リポート

閲覧数1,828
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員2,200円 | 非会員2,640円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     ガット・ウルグアイ・ラウンドの成果について述べるには、ガットが貿易上でどのような存在であるかを理解する必要がある。そのガットとは関税貿易一般協定と呼ばれる貿易協定のことであり、関税や各種輸出入規制などの貿易障壁を多国間の交渉によって除去し、自由貿易を維持および拡大する目的で19 48年に発足した協定である。そのガットの枠組みで実施される関税などに関する一括交渉をラウンド(多角的貿易交渉)と呼んでおり、ガット史上最長であり、最大の交渉がウルグアイ・ラウンドである。このウルグアイ・ラウンドの目的は、変化が著しい金融取引のサービス貿易、特許権などの知的所有権、貿易関連投資措置などの新分野についてルール策定や、農業貿易についてのルール強化、また、一方的措置の制限、ダンピング(不当廉売)規制の強化などの紛争処理手続きと制度的な枠組みの強化であった。
     このウルグアイ・ラウンドは19 83年に日本の中曽根康弘首相が、アメリカ合衆国のレーガン大統領が訪日した際に、新ラウンドを提唱したのが発端である。その後農業保護を巡り米欧が対立したため交渉が難航したが、19 94年にモロッコのマラケシュで開催され...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。