移植コーディネーターとはどのような職種なのだろうか?また移植先進国と日本では移植コーディネーターの仕事内容に違いがあるのだろうか?このレポートでは、日本の移植コーディネーターと、移植先進国の一つアメリカの移植コーディネーターについて述べ、両者のあり方について考える。
人のからだは、日常生活の中で機能が低下したり、事故や病気で機能を失うことがある。機能の低下を補うものとして、身近にはめがねや入れ歯などがあるが、臓器が一旦その機能を失うと薬剤や機械で代替することは大変困難となる。
臓器移植とは、心臓、肝臓、肺、腎臓などの臓器がほぼあるいは全く機能しなくなり、移植でしか治療できない方の臓器と入れ替えて、回復させる治療法のことである。医師と患者だけでなく、第三者の善意による臓器の提供がなければ成り立たない医療である。
臓器移植をするのに重要な存在となるのが移植コーディネーターである。移植コーディネーターとは、一言で言うと臓器移植をする患者さんと医師との間を取り持つ「移植案内人」みたいなもので、アメリカなどの移植先進国では、社会的にも認知された職業である。
日本には、(社)日本臓器移植ネッ...