中絶は妊娠12週の前後で初期中絶と中期中絶の二つに分類される。妊娠12週以後の手術は、基本的には出産と同様の経過をたどるように行われるのである。ではなぜ妊娠12週が大きな分かれ目となるのだろうか。胎児の成長から見ると、性器の分化、つまり性別判定が可能になり、脳脊髄系の成長が進んで胎児としての概観ができあがる時期ということがある。しかし、もっと重要なのはこの時期に前後して胎盤が完成するということである。したがって妊娠12週以後の中絶手術には、胎児だけではなく胎盤を取り除くことも加わり、それだけ母体への負担も大きくなるのである。
妊娠12週未満の女性が受ける初期中絶の方法は「掻爬」といわれる。その処置の方法は中絶する前日に子宮口付近に海藻でできた水分を吸収することで膨張するラミナリアというものを入れておいて、一晩かけてゆっくり子宮口を広げ、当日に全身麻酔をしたうえで、キュレットという道具を用いて子宮内を掻き出すというものである。さらに吸引器で吸い出す場合もあり、この間は5分程度かかる。
初期中絶と中期中絶はなにがどう違うのか論述せよ
中絶は妊娠12週の前後で初期中絶と中期中絶の二つに分類される。妊娠12週以後の手術は、基本的には出産と同様の経過をたどるように行われるのである。ではなぜ妊娠12週が大きな分かれ目となるのだろうか。胎児の成長から見ると、性器の分化、つまり性別判定が可能になり、脳脊髄系の成長が進んで胎児としての概観ができあがる時期ということがある。しかし、もっと重要なのはこの時期に前後して胎盤が完成するということである。したがって妊娠12週以後の中絶手術には、胎児だけではなく胎盤を取り除くことも加わり、それだけ母体への負担も大きくなるのである。
妊娠12週未満の女...