刑法各論 窃盗罪の不法領得意思、親族相盗例

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    資料紹介

    設問
     Aは、遊び仲間で神田神保町に住んでいるBに対して「おまえの父親Xの自動車を使って、甲子らを誘い江ノ島方面にドライブに行こうぜ。甲子らには自分が上手く話をつけるから、Xに分からないように駐車場から夜に一寸持ち出して来いよ。朝方に、戻しておけば分かりはしないよ。」と話しかけた。Bは、恋心を持っていた甲子とドライブができるなら絶好のチャンスだと思い、Xに無断で駐車場から自動車を持ち出した。その際、Bは、自動車の助手席に現金10万円の入った茶封筒があるのを見つけたが、どうせ父親の忘れ物だと思い、ドライブの費用にしてしまおうと考え、ポケットに入れて出かけた。中封筒の現金は実はXの金ではなく、顧客に返金するために会社の経理課からXが預かっていたものであったが、うっかり自動車の中に置いたままにしていた物であった。その後、Bは、Aに上を話して茶封筒の10万円を見せ、「ドライブの軍資金だ。今夜は楽しもうぜ。」と話しかけ、Aが誘い出した甲子らを自動車に乗せてドライブをし、現金を使い果たした上、朝方に自動車を駐車場に戻した。一方、Xは夜中に茶封筒を持っていないことに気づき、駐車場に行ってみると自動車がなかったので、盗まれたものと考え、警察に通報していた。A及びBの罪責について論ぜよ。

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    刑事法総合演習Ⅱ(刑法各論重点)   10/24第4講
    設問
     Aは、遊び仲間で神田神保町に住んでいるBに対して「おまえの父親Xの自動車を使って、甲子らを誘い江ノ島方面にドライブに行こうぜ。甲子らには自分が上手く話をつけるから、Xに分からないように駐車場から夜に一寸持ち出して来いよ。朝方に、戻しておけば分かりはしないよ。」と話しかけた。Bは、恋心を持っていた甲子とドライブができるなら絶好のチャンスだと思い、Xに無断で駐車場から自動車を持ち出した。その際、Bは、自動車の助手席に現金10万円の入った茶封筒があるのを見つけたが、どうせ父親の忘れ物だと思い、ドライブの費用にしてしまおうと考え、ポケットに入れて出かけた。中封筒の現金は実はXの金ではなく、顧客に返金するために会社の経理課からXが預かっていたものであったが、うっかり自動車の中に置いたままにしていた物であった。その後、Bは、Aに上を話して茶封筒の10万円を見せ、「ドライブの軍資金だ。今夜は楽しもうぜ。」と話しかけ、Aが誘い出した甲子らを自動車に乗せてドライブをし、現金を使い果たした上、朝方に自動車を駐車場に戻した。一方、Xは夜中に茶封...

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