和語には意味の中核的な部分を担う要素、複合して補助的形式を担う要素と二つある。前者の中核の部分を担う要素を語基とし、後者を接辞という。語源的に二つの語が複合してできたものであっても、現代表記で複合意識が失われていれば単純語として考える。例えば筍(竹と子供)や杯(酒と杯)、基づく(基と付く)等である。また、合成現象が起こると音声にも変化が生じる。単語一つ一つにアクセントがあるが、それらが合成される事により互いに影響し合い、一体化する。
漢語は外来語の一種である。しかし、伝来時期が他と比べても早く、日本人の中に定着し、使用頻度の高いものであるから区別されている。漢語は二つ以上の漢字が結合し、そ...