英語と日本語の文法構造または語彙構造を比較対照し、両者を論ぜよ。
日本語と英語の間には、文法、単語間の関係、また文における重点の置き方など様々な相違点が存在する。しかしながら、これらの相違点を比較対照していく前に、触れておかなければならない要素として、語順の違いがある。この語順の違いというのは、日本語における「住所氏名」の表記方法と英語における表記方法を比較するとわかりやすい。
日本語において、「住所氏名」はこの言葉の通り、住所から始まって名前で終わるという形式をとっているが、英語の場合は、「name & address」という通り、個人名、苗字、番地、市、州、国という順番で表記される。ここで見られる日本語の「全体から部分」という関係と、英語の「部分から全体」という関係は、英語と日本語の文構造にも現れており、例として前置詞を使った文を下記に挙げてみる。
「in/の中に」
英 語:There are five rooms in the house.
(部分) (全体)
日本語:家の中に、五つの部屋があります。
(全体) (部分)
この二つの文からもわかる通り、英語...