ノーベル賞について
100年前から始まったノーベル賞。今年で101回目の授賞になります。アルフレッド・ノーベルはニトログリセリンで大儲けをしたが、ダイナマイトが戦争に使われてしまった。ノーベルの遺言をもとに、物理学・化学・医学 生理学・平和・文学・経済学のいずれかに貢献した人たちに、ノーベルが生前に得た金をあげるというものである。最近、日本人の受賞者が増え、話題になっている。
物理学賞の受賞者は3人で、日本人では小柴昌俊さん(東大名誉教授)が受賞しました。授賞に関係した研究は、「ニュートリノ」についてのもので、天文学・宇宙論などに影響するでしょう。
小柴さんらは、神岡(地名)の鉱山の地下に巨大な水槽(水タンク)、「カミオカンデ」を作った。これは、たくさんたまっている水のところに「何か」が当たると、電子(光子だったかも)が飛び出したりして、それを観測するというもの。そして、今回の授賞につながった「何か」こそがニュートリノだった。一見すると、地下に水タンクを置いただけのようにも感じるが、そう簡単なことではないらしい。ニュートリノの飛来してくる方向、そして3種のニュートリノの識別。観測装置も性能を上げる必要があった。実はカミオカンデより性能を上げた「スーパーカミオカンデ」というものも作って、これにより観測性能も格段に上がった。
ところで、ニュートリノはどこから飛んでくるかっていうと、今までの観測では太陽からのニュートリノを観測していたが、小柴さんたちは、もっととても離れたところにある、質量の大きい星が最後に爆発した(超新星爆発)ときに出たニュートリノの観測をした。
ノーベル賞について 100年前から始まったノーベル賞。今年で101回目の授賞になります。アルフレッド・ノーベルはニトログリセリンで大儲けをしたが、ダイナマイトが戦争に使われてしまった。ノーベルの遺言をもとに、物理学・化学・医学 生理学・平和・文学・経済学のいずれかに貢献した人たちに、ノーベルが生前に得た金をあげるというものである。最近、日本人の受賞者が増え、話題になっている。 物理学賞の受賞者は3人で、日本人では小柴昌俊さん(東大名誉教授)が受賞しました。授賞に関係した研究は、「ニュートリノ」についてのもので、天文学・宇宙論などに影響するでしょう。
ニュートリノとは・・・ 素粒子の一種。素粒子は物質などを構成する最小の粒子のことで、原子も素粒子の集まりである。物質を作る素粒子は、「クォーク」と「レプトン」の2種類に分ける事が出来る(下表)。クォーク・レプトンはそれぞれ6種類見つかっている。それらの質量に応じて第一~第三世代と分ける事が出来る。1が軽くて3が重い。だが、ニュートリノについては知られていない事が多いので、ニュートリノの質量までは詳しく言えないが、質量があることが判明...