主語を先行詞にした非限定の関係詞文句と分詞構文とを比較考察しなさい。
主語を先行詞にした非限定の関係詞文句と分詞構文との比較考察を行う上で、まずは、非限定用法の関係詞と分詞構文それぞれについて概観することにする。(「主語を先行詞にした非限定関係詞文句」を理解するには、非限定関係詞文句全般および各用法の特徴を把握し、「主語を先行詞にした非限定関係詞文句」の位置付けを正しく把握しておくことが欠かせないと思われるからである。)
一般に、非限定用法(あるいは継続用法)の関係詞文句は、限定用法(あるいは制限用法)の関係詞文句と区別するための分類である。形式的には、関係詞の前のカンマの有無によって区別される。
ただ、非限定用法の関係用法文句における区別は、一般的には十分になされていない。されているとしても、それは、意味的な次元のもので、「様々な等位接続詞相当語を補って解釈できる」、といった類の説明がなされているだけである。
実際には、次のような3つの分類に従って非限定用法の関係詞文句について理解することが必要である。
① 挿入句的非限定関係詞文句
これは、先行詞の直後にカンマとカンマで挿入され、そ...