20世紀は、科学技術と開発の世紀と言われ、人間の未来は明るいと思われた。しかし、世紀の半ば以降、環境問題が各地で顕在化し局地的問題から全地球的規模へと拡大していった。
現在、人間の経済活動の副産物として排出される大量の二酸化炭素などによって引き起こされている地球温暖化が、異常気象・海面上昇など顕著に見られる自然現象で、現実味を帯びてきている。........
またライフスタイルの中でできる地球温暖化防止のために可能なことは色々とある。ガスの使用を減らすために食器洗いの湯を低めにしたり、お風呂にはなるべく間をあけずに入り追い焚きを1日1回にするということが可能である。水道で考えられることは洗濯はまとめてし、なるべく風呂の残り湯を使い、シャワーは流しっぱなしにしないということがある。電気は使っていない場所の照明はこまめに消したり、テレビを見ない時は消すなどが可能である。また冷蔵庫に物を詰め込み過ぎないことや、こたつの設定温度を低めにするなど、家電製品の使い方を各家庭でちょっと工夫するだけでCO2の削減につながるのである。自動車の使用で可能なことは無駄なアイドリングはしないということである。最近、市バスなどでアイドリングストップバスというものを見かける。そのようなバスを増やすということもできる。またリサイクルの面では無駄なゴミをださないようにし、買い物袋を持参して、スーパーの袋は断るようにするなどがあげられる。これは最近、マイバッグ運動として、店舗(スーパーなど)側が取り組んでいるという場合もある。例えば、ポイント制になっていて、マイバッグを持参したらポイントが溜まるというものも見かける。一定のポイントが溜まると割引券がもらえるという仕組みになっていたりする。また、その他の例としてレジ袋の有料化もあげられる。...................
書評レポート
小川潔 監修 「いま、地球環境のためにできること」 数研出版
20世紀は、科学技術と開発の世紀と言われ、人間の未来は明るいと思われた。しかし、世紀の半ば以降、環境問題が各地で顕在化し局地的問題から全地球的規模へと拡大していった。
現在、人間の経済活動の副産物として排出される大量の二酸化炭素などによって引き起こされている地球温暖化が、異常気象・海面上昇など顕著に見られる自然現象で、現実味を帯びてきている。
国際エネルギー機関(IEM)がこのほど発表した「2004年版世界エネルギー見通し」(World Energy Outlook 2004)によると、2030年になっても世界の化石燃料依存の傾向は変わらず、エネルギー関連の二酸化炭素排出量は現在と比較し、60%以上も増加するという予測がでた。これは各国の政策が変わらないことを前提とした予想だが、これが予想どうり、現実のものとなれば恐ろしいことである。
日本でも政府や関係省庁、企業は環境問題に対して、以前にもましてセンシティブになっている。対策を怠れば、取り返しのつかないダメージを被ることになるのは明白である。我々にも...