高校の家庭科の食生活についての指導案の作成例です。
8)題材の目標
(ア)家族の栄養と食事
・家族の健康な食生活を営むためには、栄養的にバランスのとれた食事が重要であることを認識させる。
・栄養素の種類と機能及び各ライフステージごとの栄養的な特徴について理解させる。
・栄養所要量などの栄養素等基準や食品群別摂取量の目安を日常の食事と関連付けて理解させ、栄養的にバランスのとれた食事を具体的に考えることが出来るようにする。
・現代の食生活の問題点について考えさせる。
・食事が栄養的な充足とともに、家族や人々とのコミュニケーションの促進、精神面の充足や安定に果たす役割が大きいことに気付かせる
(イ)食品と調理
・日常用いられている主な食品や実習で用いる食品の栄養的特質と調理上の性質について理解させ、家族の献立作成に生かすとともに、調理法の要点と調理の基礎技術を身に付けさせる。
・配膳や食事マナーを取り扱い、楽しく食事する工夫が出来るようにする。
(ウ)食生活の安全と配慮
・食品の腐敗や変敗・食中毒・食品添加物などについて理解させ、安全で衛生的な食生活を営むことが出来るようにする。
・安全と衛生に配慮した調理実習が出来るようにし、家庭での実践につなげられるようにする。
高校家庭科学習指導案
高校家庭科学習指導案
1)日時:平成19年6月14日 水曜日 第3校時
2)指導学級:2年5組 (男子8名、女子38名)
3)教室・場所:2年5組教室
4)教科書:家庭基礎―すこやかに生きるー (東京書籍)
5)指導者:指導教諭・・・○○ ○○
教育実習生・・・○○ ○○
6)題材名:3章 食生活における健康と安全 健やかな心身を育む
7)題材設定の理由
健康な心身で一生過ごすことは私達の願いである。そのためには、運動・休養・栄養などを日ごろから意識していくことが大切である。健康の保持増進への国民の関心は高く、世界一の長寿国になったことは喜ばしいことである。現在のわが国の食生活は、食品も栄養的にもほぼ満たされている。しかし、多くの問題がある。例えば、若者の中には「健康に対して無関心な人が多い」「食生活においては食べたい物を食べたい時に食べたいだけ食べる」「極端なダイエットに走る」といった「偏った食事習慣」の結果、骨折や肥満が増え、若者の生活習慣病の増加も心配されている。また、家族が揃って食事をするという意識や割合が低下し、家族のつながりの希薄さがもたらす...