我が国の財政状況について、財務省のホームページで確認すると、今までの公共工事費と近年の社会保障関係費の増加と税収減で膨らんだ国債残高は547.1兆円で一般会計税収の10年分に相当している。
国・地方を合わせた長期債務残高は、平成19年度末で773 兆円、対GDP 比で148 %になると見込まれ、主要先進国の中で最高の水準である。
平成19年度予算では、平成16年度に44.6%であった公債依存度が、3年連続で改善して30.7%となり、一般会計のプライマリーバランスは、平成15年度には約19兆6000億円の赤字であったものが、4年連続で改善して約4兆4000億円の赤字にとどまっているが、いざなぎ景気を超えて戦後最長の景気回復局面の中で、財政赤字が存続している事が異常であり、本来であれば財政黒字で借金を減らしているべきだろう。
さて、財政赤字の真実を考えてみた。
今年6月末の国の借金がGDPの1.6倍の795兆円にまで膨れ上がったことから、「国家破産」といったセンセーショナルな報道が目立つようになっている。
しかしながら、政府の債務を個人家計と同じように考える事には問題があるようだ。
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