地球温暖化は非常に深刻な問題である。温暖化が進む原因としては化石燃料による大気汚染の影響が大きい。そのためにはクリーンなエネルギーが求められているといえる。太陽エネルギーはクリーンかつ、無限にあるエネルギーとしてさまざまな分野から期待されている。化石燃料が限りあるのならばいずれ化石燃料はなくなってしまう。産業革命以来、人類の科学技術の歴史を支えてきた化石燃料の依存からの脱却が今、求められているのである。
そこで、われわれが今できることはなんであろうか。例えば、NPO法人グリーンピースジャパンではサポーターを募集している。グリーンピースは、個人からのみの財政的支援によって活動していて、活動の独立性を保つため、政府・企業からの財政的支援は一切受けていない団体である。現在世界280万人のサポーターが既に環境問題に対してアクションを起こしている。具体的にはボランティアとして事務作業、翻訳、イベントなどの活動に参加することやパンフレットを通して広報活動に協力する、またweb上でのサイバーアクション、つまりWeb上で自分の主張を政治家や、企業にメールで送るサイバーアクションを呼びかけるといった方法もある。いま一例として、グリーンピースを挙げたが、こうした環境問題に取り組んでいるNGO・NPO団体は今多く存在する。中には学生が主体なものある。一人一人の声の影響力は小さくとも、こうして地に足のついた活動を続けていくことで、大きな地球規模の問題に立ち向かっていけるのではないだろうか。
二酸化炭素などの一部の大気は、地表面から放出される赤外線を適度に吸収して大気を暖め、生命の生存に適した気温をもたらしている。あたかも温室のように作用していることから、これを温室効果といい、温室効果を発揮する気体を温室効果ガスと呼んでいる。
温室効果ガスの増加によって温室効果が過剰に作用し、気温の上昇など地球規模の気候変動やそれに伴う生態系への影響などが危慎されている。これが、地球温暖化問題である。
地球温暖化によって、21世紀末に地球全体の気温が2度上昇し、海面水位が50cm上昇すると予測されている。現在、東京の年平均気温は鹿児島より2度低いことを考えると、東京が鹿児島並の気温になることに相当する。このような気候の変動に伴い、豪雨や渇水の増加、食料生産の低下、マラリア患者の増加など大きな被害が予想されている。
電力部門は温室効果ガス、特に二酸化炭素とメタンの最大の排出源である。温室効果ガスを早急かつ永続的に削減するには、発電・送電・最終消費段階における効率を常に向上させ、化石燃料(特に石炭と石油)から、より環境への負荷の少ない再生可能なエネルギー源への移行を行うことが不可欠である。エ...