- Youth Issues 2005 -
青少年問題研究報告書
< 目次 >
1)青少年犯罪動向 小学生が殺人を犯す時代
・昨年の凶悪犯罪トピック
・昨年の傾向(図表)
・女子高生コンクリート事件で再犯
2)危険広がる社会環境 社会崩壊と「自分主義」の蔓延
・奈良女子小1誘拐殺害事件、ネット関係の被害広がる
・スーパーフリーの余韻 性関係強要の実態調査
・検挙率 23%の現実
・法務省が性犯罪前科者のデータ「公開」
3)学校教育 「ゆとり教育」の敗北
・国際学力調査で明らかになった「ゆとり教育」失敗
・道徳教育への認識広まる
・教育基本法改正、「愛国心」めぐり足並み揃わず
・深刻化する10代の性行動、原因は個人の権利拡大解釈
4)家庭環境 少子化と「負け犬」の時代
・パラサイトからニートへ、深刻化する家庭基盤の地盤沈下
5)思 想 「ジェンダーフリー」は「怖くない」のか?
・東京都教育委、「ジェンダーフリー」使用の禁止
・荒川区は乱用防止案が阻止
・「ジェンダーフリー」は和製英語?
・日本に真の国策を
1)青少年犯罪動向 小学生が殺人を犯す時代
2004年6月1日、長崎県佐世保市立大久保小で、小学6年の女子児童がクラスメー
トをカッターナイフで殺傷する事件が起きた(写真・読売新聞社提供)
○小中児童の犯罪相次ぐ
~教育・司法両面で対応迫られる~
凶悪犯罪が低年齢化している。
2004年6月1日、長崎県の佐世保小学校
で、小学6年女児(11歳)が同級生(12歳)
の首筋にカッターで切りつけ、死亡させるとい
うショッキングな事件が起こった。インター
ネットでの口論がきっかけの計画的犯行だっ
た。
同年6月22日、新宿では中学2年女子(13
歳)が殺害の意図を持って男子児童(5歳)を
マンション4階・5階間の階段踊り場から12
メートル下に突き落としケガを負わせた。ゲー
ムセンターに行っていることを自分の母親に告
警視庁「少年非行等の概要」(2005 年 2 月)
図 1触法少年 (13 才以下 ) 補導人員の推移
区 分 H 11 年 H 12 年 H 13 年 H 14 年 H 15 年 H 16 年
刑法犯総数 22,503 20,477 20,067 20,477 21,539 20,198
凶悪犯 173 174 165 144 212 219
殺人 1 0 10 3 3 5
強盗 33 30 25 25 29 28
強姦 12 15 5 14 14 7
放火 127 129 125 102 166 179
粗暴犯 1,507 1,869 1,696 1,613 1,467 1,300
窃盗犯 16,968 14,840 14,128 14,257 14,448 13,712
その他 3,855 3,594 4,078 4,463 5,412 4,967
占有離脱物横領 2,773 2,287 2,682 2,825 3,592 3,184
表2 近年の低年齢(13歳以下)凶悪犯罪
95.3.2 大分市河川敷で小 6 男子(12)が包丁で同
級生(12)の腹部を刺し、数週間のけがを
負わせる。
95.11.4 大阪府守口市で、小学校低学年の男児 2 人
がマンション 18 階から消火器を落とし、通
- Youth Issues 2005 -
青少年問題研究報告書
< 目次 >
小学生が殺人を犯す時代
1)青少年犯罪動向
・昨年の凶悪犯罪トピック
・昨年の傾向(図表)
・女子高生コンクリート事件で再犯
2)危険広がる社会環境
社会崩壊と「自分主義」の蔓延
・奈良女子小1誘拐殺害事件、ネット関係の被害広がる
・スーパーフリーの余韻
性関係強要の実態調査
・検挙率 23%の現実
・法務省が性犯罪前科者のデータ「公開」
3)学校教育
「ゆとり教育」の敗北
・国際学力調査で明らかになった「ゆとり教育」失敗
・道徳教育への認識広まる
・教育基本法改正、
「愛国心」めぐり足並み揃わず
・深刻化する10代の性行動、原因は個人の権利拡大解釈
4)家庭環境
少子化と「負け犬」の時代
・
「女性は結婚しなくても幸せ」?
新成人結婚願望は急増
・パラサイトからニートへ、深刻化する家庭基盤の地盤沈下
5)思
想
「ジェンダーフリー」は「怖くない」のか?
・東京都教育委、
「ジェンダーフリー」使用の禁止
・荒川区は乱用防止案が阻止
・
「ジェンダーフリー」は和製英語...