1.はじめに
街や駅構内を歩いているとよく目にするカフェ。そのおしゃれな雰囲気を持った店でコーヒーを飲むという習慣はすでに私達の生活に定着している。その火付け役となったとも言えるのはスターバックスであろう。
2.スターバックス社現況
シアトルで創業―バークレイのコーヒー販売店「ピーツ・コーヒー」でコーヒービジネスを学んだジェリー・ボルドウィンが、ゴードン・ボーガー、ゼブ・シガールとともに、1971年4月にアメリカ・ワシントン州のシアトルでコーヒー豆の焙煎・販売会社としてスターバックスを創業した。1号店は、シアトルのパイク・プレイス・マーケットにあり、創業当時の面影のままで現在も営業している。
カフェの展開で急成長―1982年に店舗運営とマーケティング部門の役員として入社したハワード・シュルツ(現会長兼チーフ・グローバル・ストラテジスト)が、イタリアのバールで飲んだエスプレッソの味に感動し、会社にエスプレッソ・カフェの展開を提案。しかし、コーヒー豆の販売店にこだわった創業者陣に受け入れられず、1984年にシュルツはスターバックスを退社して、エスプレッソカフェの店「イル・ジョルナーレ」を開始した。この店で成功したシュルツは、1987年に3800万ドル(当時のレートで約42億円)でスターバックスを買収し、現在のようなスターバックス・コーヒーの店舗展開をはじめたのである。現在、シアトル市内だけで200店舗以上、北米に3400店舗以上、世界では4000店舗以上がある。
日本進出は1996年8月、スターバックスコーヒージャパンとして、海外進出1号店でもある日本1号店・銀座松屋通り店をオープン、そして、1998年秋には大阪・梅田に出店して西日本にも進出。開店まもなく、爆発的な人気で、日本にエスプレッソ・カフェを定着させたという評価を受けている。
1.はじめに
街や駅構内を歩いているとよく目にするカフェ。そのおしゃれな雰囲気を持った店でコーヒーを飲むという習慣はすでに私達の生活に定着している。その火付け役となったとも言えるのはスターバックスであろう。
2.スターバックス社現況
シアトルで創業―バークレイのコーヒー販売店「ピーツ・コーヒー」でコーヒービジネスを学んだジェリー・ボルドウィンが、ゴードン・ボーガー、ゼブ・シガールとともに、1971年4月にアメリカ・ワシントン州のシアトルでコーヒー豆の焙煎・販売会社としてスターバックスを創業した。1号店は、シアトルのパイク・プレイス・マーケットにあり、創業当時の面影のままで現在も営業している。
カフェの展開で急成長―1982年に店舗運営とマーケティング部門の役員として入社したハワード・シュルツ(現会長兼チーフ・グローバル・ストラテジスト)が、イタリアのバールで飲んだエスプレッソの味に感動し、会社にエスプレッソ・カフェの展開を提案。しかし、コーヒー豆の販売店にこだわった創業者陣に受け入れられず、1984年にシュルツはスターバックスを退社して、エスプレッソカフェの店「イル・ジョルナーレ」を...