「書く力をつけるために」

閲覧数2,113
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    書く力(つながりをもって書く力)をつけるために
    1.はじめに
    文字の指導に始まり、単語を適切に並べる文の指導、さらにその文を効果的に並べ読み手に伝える文章の指  導に至るまで、「書くこと」の指導は、4つの技能の中で一番難しく、時間もかかる。にもかかわらず、授  業で書かせる時間を十分に確保できない実情に加え、生徒の書く文章も文と文のつながりがなく、内容も乏  しいという現状が見られる。さらに、文章を書かすことで、学力差が如実に現れ、学習意欲の二極化まで招  いているのではないかと懸念される。
       書く力を育てていくためには、指導者が意識的に「書く時間」を確保し継続していく必要がある。その際、  適切なフィードバックと遅れがちな生徒のフォローも大切になってくる。また、テーマに沿ってある程度ま  とまった文章を書かせることを計画的に行う必要がある。その際に、文章の効果的な書き方も指導しておく  ことが大切である。
    2.現状(報告書および情報交換から)
    プラス  ・設問に対し、何とか書こうとしており、書く意欲を感じられる
         ・間違いながらも、3つ程度の文を書く力はある
    マイナス ・日本語さえ読み取れていない
         ・文字そのものを書くことが難しい生徒が増加
         ・書く内容が乏しい
         ・つながりのない単純な文の羅列になっており、まとまりがない
         ・無解答の生徒が15%いる
         ・書かせる時間を授業で確保できない3.課題
    (1)効果的なインプットの方法を考える
    (2)効果的なアウトプットの方法を考える
    (3)書くことへの意欲を高める評価方法を考える
    (4)活動時間を確保する4.対策
    (1)効果的なインプットの方法  反復練習の継続 
    活  動        目       的
    ①重要文の音読筆写
    ○既習の重要文を音読しながら筆写し、意味と音と文字の連絡回路を頭の中に
     作り、速く、正確にたくさん書く。
    ②基本文のドリル練習○日本語を見て書く。
    ③教科書の本文○チャンクごとに日本語を見ながら練習し、日本語との語順の違いに慣れる 。
    (例)After dinner/ I watched baseball game/ on TV/ for two hours.
      夕食後/ 私は野球の試合を見た/  TVで/  2時間 
    実施方法
     ①重要文の音読筆写・・・音読練習 → 見本を見て1回丁寧に書く →
                 見本を見ながらできるだけ速く、声を出して5回筆写 →
                 見ないで、書いてみる
                 (→ 発展:その文型を使った、違う文を書く)
    ②基本文のドリル練習・・ペア練習(英ー英)→(英ー日)→(英ー暗唱)→(暗唱ー日)
                   ↓
                 日本語を見ながら、プレテスト
                   ↓
                 家庭学習(自主ノート)
                   ↓
                 授業の始めに小テスト
                   ↓
                 間違えた文は放課後10回書いた後、暗唱チェック
     ③教科書の本文・・・・・授業で内容を学習後、チャンクごとに読む練習
                  *プリント左半分 チャンクできられた英文
                       右半分 左の英文に対応したチャンクごとの日本語
                   ↓
                 家庭

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    書く力(つながりをもって書く力)をつけるために
    1.はじめに
    文字の指導に始まり、単語を適切に並べる文の指導、さらにその文を効果的に並べ読み手に伝える文章の指  導に至るまで、「書くこと」の指導は、4つの技能の中で一番難しく、時間もかかる。にもかかわらず、授  業で書かせる時間を十分に確保できない実情に加え、生徒の書く文章も文と文のつながりがなく、内容も乏  しいという現状が見られる。さらに、文章を書かすことで、学力差が如実に現れ、学習意欲の二極化まで招  いているのではないかと懸念される。
       書く力を育てていくためには、指導者が意識的に「書く時間」を確保し継続していく必要がある。その際、  適切なフィードバックと遅れがちな生徒のフォローも大切になってくる。また、テーマに沿ってある程度ま  とまった文章を書かせることを計画的に行う必要がある。その際に、文章の効果的な書き方も指導しておく  ことが大切である。
    2.現状(報告書および情報交換から)
    プラス  ・設問に対し、何とか書こうとしており、書く意欲を感じられる
         ・間違いながらも、3つ程度の文を書く力はある
    マイナス ・...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。