日米開業・廃業率の分析
2006年版中小企業白書では2001~2004年の事業所・企業統計で開廃業の動向を示した。統計の性質の違いはあるものの日本の開業率3.5%は米国の10%程度と比べれば低水準。しかし、経年的に見ると、1990年代前半以降底打ちからの回復傾向にある。一方、廃業率は金融危機で中小企業が厳しい状況に立たされた1990年代後半で5.6%であったのに対し2001~2004年では6.1%と増加傾向にある。原因を分析した結果、個人事業主が高齢化し、引退の時期を迎えている点が浮き彫りとなった。
また、日本の開業率は低いが、開業希望率は決して低くはないというデータがる。国民公庫が昨年、...