■注意欠陥多動性障害(多動症)の変遷
1902年 特定の病気と認められる
1930年代 証拠がないのに微細脳機能障害と定義される
1950年代 活動亢進が注意欠陥多動性障害の定義に使用される
1970年代 注意欠陥多動性障害症に注意欠陥が考慮される
1980年代 注意欠陥や活動亢進がその定義として考慮される
現在 注意欠陥多動性障害、または多動性症候群と呼ばれている
特徴
注意欠陥
多動性
衝動性
■ADHDの原因
ADHDの原因として現在さまざまな可能性が推定されている。
1、遺伝
最も多い原因としてあげられるのが、遺伝である。どのようにして遺伝するのかは、まだよくわかっていないが、ADHDが同一家族の中に多くみられることはわかっている。これは、ADHDをもつ子どもの親の多くもまた、ADHDであることを意味しており、子どもはたいてい両親あるいは片方の親からその状態を受け継いでいるということになるのである。
2、薬物
数は少ないが、薬物が原因となりADHDになったケースがある。妊娠中に不適切な薬物の飲用や妊娠中・出産時の合併症の結果や、胎生期に薬物・アルコールにさらされたことによるもの等の事例が報告されている。
数が報告されているものとしては、上記の原因があり現在のところは、まだ確定に至っていないのが現状である。また、原因を調べる過程で次のことがわかっている。
食べ物(糖分を含む一般食)は、この障害の原因にはならない。
社会環境(養育態度・教師の教え方等)が原因になることはない。
治療法
薬としては一般的にリタリンを使用
他にもミネラル摂取や集中力強化トレーニング等の薬剤を使用せずに治療する方法もある。
診断基準(DSM-IV-TR)について
ADHDの診断基準には、いくつかの質問(症状)に当てはまるかなどで判断される。
次の診断基準は、Aの(1)又は(2)のどちらかの質問に6個以上当てはまり、B、C、D、Eにも当てはまるとADHDと診断される。
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A.(1) 以下の不注意の症状のうち6こ以上が6ヶ月以上続いたことがあり、その程度は不適応的で、発達の水準に相応しないもの
<不注意>
a.学業、仕事、その他の活動において、綿密に注意することができない、または不注意な過ちをおかす
b.課題または遊びの活動で注意を持続することが困難である
c.直接話しかけられた時に聞いていないようにみえる
d.指示に従えず、学業や職場での義務をやり遂げることができない(反抗的な行動または指示を理解できないためではなく)
e.課題や活動を順序だてることが困難である
f.(学業や宿題のような)精神的努力の持続を要する課題に従事することを避ける、嫌う、またはいやいや行う
g.課題や活動に必要な物(例えばおもちゃ、学校の宿題、鉛筆、道具など)を紛失する
h.外部からの刺激によって容易に注意をそらされる
i.毎日の日課を忘れてしまう
(2) 以下の多動性―衝動性の症状のうち6こ以上が少なくとも6ヶ月持続したことがあり、その程度は不適応で、発達水準に達しない
<多動性―衝動性>
a.手足をそわそわと動かし、またはいすの上でもじもじする
b.教室や、その他座っていることを要求される状況で席を離れる
c.余計に走り回ったり高いところへ上がったりする(小児以外では落ち着かない感じの自覚のみに限られることもありうる)
d.静かに遊んだり余暇活動に従事することができ
■注意欠陥多動性障害(多動症)の変遷
1902年 特定の病気と認められる
1930年代 証拠がないのに微細脳機能障害と定義される
1950年代 活動亢進が注意欠陥多動性障害の定義に使用される
1970年代 注意欠陥多動性障害症に注意欠陥が考慮される
1980年代 注意欠陥や活動亢進がその定義として考慮される
現在 注意欠陥多動性障害、または多動性症候群と呼ばれている
特徴
注意欠陥
多動性
衝動性
■ADHDの原因
ADHDの原因として現在さまざまな可能性が推定されている。
1、遺伝
最も多い原因としてあげられるのが、遺伝である。どのようにして遺伝するのかは、まだよくわかっていないが、ADHDが同一家族の中に多くみられることはわかっている。これは、ADHDをもつ子どもの親の多くもまた、ADHDであることを意味しており、子どもはたいてい両親あるいは片方の親からその状態を受け継いでいるということになるのである。
2、薬物
数は少ないが、薬物が原因となりADHDになったケースがある。妊娠中に不適切な薬物の飲用や妊娠中・出産時の合併症の結果や、胎生期に薬物・アルコールにさらされたことに...