令和5-6年度の「社会科・公民科教育法I」の合格リポート、学習指導案、単元実践に使用する資料の3セットになっております。
リポート課題は次の通りです。
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【課題1】
下記 1,2 すべての問いに解答すること。
1.中学校社会科公民的分野の「現代社会における見方・考え方」について説明しなさい。
2.中学校学習指導要領(平成 29 年告示)社会科公民的分野の内容の大項目「B 私たちと経済」において着目する概念的な枠 組みを明示し,その枠組みの「見方・考え方」 を働かせる授業構想(1単元名,2単元の目標〔3 観点〕,3単元の指導計画〔時間配当 と項目〕,4本時の目標,5本時の展開〔導入・ 展開・終末〕)について,学習課題を明確に して概略しなさい。
なお,1~5は学習指導案の略案に相当する ものである。1~5については,解答の本文で は「別紙参照」などと明記し,リポート巻末の 参考資料として添付すること。
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リポートの講評:現代社会における見方・考え方を身につけられる、よく考えられた授業構成になっています。
リポート参考時の注意:1度教授が目を通したリポートです。丸写しは避け、自分の言葉でリポートを作成してください。あくまでも合格リポートのひとつの参考例として提供しているだけということを理解のうえ、ご購入ください。
中学校社会科公民的分野の「現代社会における見方・考え方」について後述する。
公民科に求められている役割は、民主主義社会を担う主権者としての人格(公民的資質)の育成である。公民を通して、児童生徒が社会参画を通して自らのキャリア形成と他者と共生しながらよりよい社会を形成する思慮深い社会の担い手となる資質・能力を育成する。
この資質能力を担保するものとして社会科学習指導要領に「社会的な見方・考え方」が示された。
この代表的な例として「対立と合意」「効率と公正」が挙げられる。最新の学習指導要領では、「現代社会の諸課題について、政治、法、経済などに関わる多様な視点に着目して考察し、よりよい社会の構築や問題解決、人間としての在り方・生き方を自ら選択・判断する資質能力」を担保するものとして、「現代社会における見方・考え方」を強調している。公民科が育成を目指す「現代社会の諸課題を捉え考察し選択判断をする」ための資質能力は、学校教育において社会的事象に関する課題や社会問題を設定し、繰り返し社会的な見方・考え方を働かせることで身に着くものである。
そのため、これらの資質能力を伸ばすために「どう学び、何...