2024年度_佛教大学通信教育課程_前期_『教育相談の理論及び方法』の
最終試験の問題,回答になります。
最終試験の成績は88点でした。
言うまでもなく、丸ごと転用は厳しいペナルティの対象となりますので
お気をつけ下さい。
あくまでもリポート作成、試験回答の『参考』にして下さい。
問.非行をしている子どもの心理と、学校や家庭における指導の在り方を述べなさい。
解答
◎非行少年の心理について
〇家族の崩壊
子どもたちを取り巻く環境が激変する中、非行少年の心理に大きく影響を及ぼし
ている要因として「家族の崩壊」が挙げられる。
「家族の崩壊」とは、象徴的な意味で家庭の団欒がなくなったり、親子の会話がな
いとか、親が放任しているというレベルを超えて、まさに物理的に家族そのものが崩
壊しているということである。
例えば、教師が家に行ってもいつも親がいない、まったく連絡が取れない。子ど
もすらも親がどこにいるのがわからない。また親の離婚・再婚というなかで、子ど
もの存在はまったく考慮されず、むしろ再度の結婚では子どもの存在は邪魔ですら
あり、よそに預けられたり、ほとんど親と顔を合わすことなく子どもだけで生活して
いたりする。
まさに家族の形態や役割がまったく機能しておらず、崩壊している状態である。
〇集団・友人への傾倒
非行の問題は、家族機能の崩壊の影響が大きいが、実際に非行へと...