【概要】
2023年度 東京福祉大学 4210 体育科指導法のA判定(100~90点)レポートです。
【レポート設題】
体育学修のポイントを整理し、具体事例をもとに、より良い体育授業について述べよ。
【分量】
3031字(指定レポート用紙8枚)+参考文献
【評価担当教員からの所見(一部抜粋)】
文章のまとめ方が読み手に対して、とても分かりやすく、課題の内容も正確に考察されていた。特に、「わかる」「できる」「かかわる」といった語彙の内容の展開と、具体例の記録内容にも繋がりが見受けられた。「ところで」の表現よりも「一方で」の表現を用いる方がバランスよくなることもあるため推奨する。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「体育学修のポイントを整理し、具体事例をもとにより良い体育授業について述べよ」
1.良い体育授業と「わかる」「できる」「かかわる」の関係
小学校学習指導要領を参考にすれば、体育科の目標とは心と体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現できるような児童生徒を育てることである。
生涯にわたるスポーツライフに関連して、令和元年の国民健康栄養調査を見ると、運動習慣のある成人の割合は男性で33.4%、女性で25.1%であり、過去10年に横ばいで低下こそしていないものの、アメリカの成人の運動習慣者率50%などと比較すると低率と言える。そのような背景からも学齢期における体育科指導において、より運動を楽しむ経験を保障していくことが求められている。
ところで、高橋(1989)は体育科の構造として、情意領域「すき」、運動技能領域「できる」、社会的行動領域「かかわる」、認識領「わかる」の四つがあることを明らかにしている。一方、岩田(2012)は、技術ポイントについて「わかる」ことが「明確な目標」をもって練習に取り組む基底であり、「認識の共有」をキーワードに「わ...