?.ハヴィガーストによる発達課題と今日の子ども
ハヴィガーストの発達課題によると、乳児期・児童初期(就学まで)の発達課題の一つに、「睡眠と食事における生理的リズムの達成」というものがあるが、これが今日では達成できていない子どもが増えているのではないだろうか。とはいえ、この時期の子どもが自分で調節できる問題でもないので、子ども達が適切な生理的リズムを達成できるよう援助することが重要である。
「最近の子どもは〜」と口にする大人は多いが、そのような“最近の子ども”が育つ環境をつくっているのもまた、大人たちであることを考え直さねばならない。 ?.エリクソンの発達課題と今日の子ども
このうち、青年期までの課題と今日の子どもの特徴を照らし合わせていこうと思う。
最近はこれができない子どもが増えているのではないか。そして、このような主張しない(できない)子どもが見逃され、「いい子」と言われ、その我慢が爆発してキレる子となったり、少年犯罪を引き起こすという道筋も見えてくるように思われる。
この課題が達成できないと劣等感を感じることになる。
ここまで、ハヴィガーストの発達課題とエリクソンの発達課題とをばらばらに見てきたが、両者は密接に関係している。
また、ここまで述べてきたのは子どもの発達についてであるが、今日の子どもの発達における問題は子どもだけの問題ではなく、その社会や文化を構成している大人の問題でもあるということが言える。
人格発達論レポート
今日の子どもの発達的特徴について取り上げ、それについて論じなさい。
本講義を通して、ハヴィガーストによる発達過程とエリクソンの漸成図表という、2つの、子どもの発達段階を示したものについて学んだ。これらと照らし合わせながら、今日の子どもの発達的特徴について述べていこうと思う。
Ⅰ.ハヴィガーストによる発達課題と今日の子ども
ハヴィガーストの発達課題によると、乳児期・児童初期(就学まで)の発達課題の一つに、「睡眠と食事における生理的リズムの達成」というものがあるが、これが今日では達成できていない子どもが増えているのではないだろうか。まず、睡眠についてだが、最近は子どもの就寝の遅れが目立つようだ。夜遅くまで親と一緒にテレビドラマを見ていて、翌朝なかなか起きることができない、さらに目を覚ましてからも午前中いっぱい脳が働かずボーッとしていて、午後になってやっと元気が出てくるという子どもも増えてきているらしい。これでは午前中の半日を無駄にしてしまうことになるし、健康的でない。
次に、食事については摂取時間がバラバラであったり、間食についても時間が決まっていなくて、常...