2023年度合格レポートです。参考として活用ください。
【課題】
1.病弱教育の児童生徒をトータルケアする方法について論ぜよ。
2.学校、保護者、地域との連携を理解し、現代社会の課題を理解し、まとめよ。
【参考文献】病弱・虚弱児の医療・療育・教育 改訂3版 宮本 信也 金芳堂
病弱者の心理生理病理 2単位目
1.病弱教育の児童生徒をトータルケアする方法について論ずる。
トータルケアとは、医師が診察・治療を行い、看護師がケアを行うだけでなく、医療・教育・社会・行政機関や家族など、子どもの環境に関わるすべての人が連携して、子どもを全人的にケアしていくことを指す。小児がんをはじめとする病気の子どもたちは、命と隣り合わせに生きている。そのため、病気だけでなく、子どもを取り巻くさまざまな問題に対して、誰もが可能な限りのケアを行うことが必要である。例えば、医療現場では、栄養士がその子に合った栄養の知識をご家族に伝えることができる。在宅医療では、親や子どもの心の悩みや不安を聞き、心に寄り添い、専門的な立場からアドバイスやカウンセリングをすることができる。教育機関では、子どもができること、苦手なことを把握し、具体的な提案をし、保護者に情報提供することができる。そうすることで、親御さんにも学習に協力してもらうことができる。また、子どもや保護者の間だけでなく、専門機関同士の情報交換も重要である。例えば、医師は体育などで何ができるか、教師は家庭以外の子どもの日常を見ながら、学校...