NHKは公共放送として国内番組基準に則して青少年の健全な育成に資する番組を製作し、放送することを基本としています。青少年が見やすい時間帯を意識し、積極的に青少年向けの良質な番組を編成しています。
A君の場合はテレビは3歳くらいから、教育テレビの「おかあさんといっしょ」を保育園に出かける前の時計代わりに見ていた
子どものテレビの視聴時間は国民平均に比べ短くなっています。これは対象年齢が下がると、1番組あたりの時間が短くなっているということが理由として挙げられます
0歳児のテレビちゃんねる別の接触時間(「専念してみた時間」「ながらで見た時間」「近くでついていただけの時間」の合計)の一日平均はNHK教育テレビがもっとも長い52分間であり、テレビ接触時間全体の52パーセントに当たります。
子どもの認知能力とテレビ接触時間全体との関係は見られません。
親の養育態度と、「心の理論」(責任性の理解)の成長との間で、関連が見られ、養育態度が成長にポジティブな影響を及ぼしていることが示唆されています。現在、「子どもにテレビを見せるな」といった風潮がありますが、テレビ視聴時間を問題にするのもいいけれども、まずは保護者の養育態度でしょう。親が子どもと遊ぶ時間が増えれば自然にテレビの視聴時間は減ることでしょう。
児童文化1
NHKテレビ子ども番組をウォッチング
小学生以下の子どもが好きなテレビ番組の第一位は「おかあさんといっしょ(NHK)」、第二位は「いないいないばぁっ(NHK)」となっています。年齢別で見ても2歳以下では「おかあさんといっしょ」がトップ。さらに、未就学児(3~6歳)においても民放の「特捜戦隊デカレンジャー」と並んで「おかあさんといっしょ」の人気があります。(株式会社マクロミル調べ)。
では、幼児にNHK教育テレビが人気であるのはなぜでしょうか。1999年の世論調査では教育テレビの習慣接触者(1週間に少しでも教育テレビを見た人の割合)が過去最高のレベルに達しました。朝と夕方の「母と子のテレビタイム」をよく見ている男女7~12歳とその母親に当たる女30代で全体よりも高い率を示しています。これは先のNHKに対する信頼感、NHKの番組は教育や教養性が高いということが要因になっていると思われます。
小学生以下の子どものテレビ・ビデオ視聴に関する母親の不安点の1つに「覚えてほしくない言葉や行動を覚える」ということがあります。「テレビがある時代の赤ちゃん研究会」によると、子どもは2歳...