2021年度 中央大学通信教育部 中大通教 自然科学3(生物学) 第2課題 C評価

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資料紹介

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[世界はなぜ「緑」か」という、有名な問いがある。生態系の一時生産者である植物は、葉や茎や根を食べたり汁を吸う多様な動物に餌を提供する。
 植物は、逃げたりすることはできないから、食べ尽くされ手絶滅してしまえば、生態系は成り立たない。しかし、そうならないのは、植物が消費者から食べられることを防ぐだけでなく、多様な防御の手段を進化させ、適応しているからである。
 植物の適応度は、被食に影響を受けている。毛、腺毛、棘をはやすなど食害を防ぐ物理的手段などのほかに、被食により、植物の適応度に大きくプラス効果をもたらすことがある。 
 このように、2つ以上の生物が、お互いに良い影響を与えながら生活をしていることを「共生関係」にあるという。
例えば、果実の一部などを餌として提供することで、動物の糞などに種子が混ざることで、種子分散(動物被食散布)のサービスを消費者から引き出すことも、広い意味での被食適応であるといえる(鷲谷 生態学(2019)55頁)。
そして、このことを「種子散布」という。
 種子散布される際の単位を「散布体」というが、植物には種子が散布体となるものと、果実が散布体となるものなどが...

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