日本文学概論 レポート2 &最終試験

閲覧数558
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 7ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    佛教大学 M5107 (認定科目名:日本文学概論/日本日本文学概論-2) 

    設題

    『小説神髄』を読み、坪内逍遥の滝沢馬琴に対する批判をふまえたうえで、これからの文学はどのようなものでなければならないかという逍遥の主張をまとめ、『当世書生気質』の主人公の設定と関連づけたうえで論ぜよ。

    90点を頂き、”『小説神髄』をよく分析できており、逍遙の写実主義をきちんと把握できている。”と講評を頂きました。
    丸写しは避け、参考になさってください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    坪内逍遥の『小説神髄』は、近世の戯作文芸のあり方を否定し、近代の新しい文芸として人間を描く「小説」の概念を日本文学に導入した、歴史的な文芸評論とされる。
    本レポートは、『小説神髄』から読み取れる主張をまとめるものである。滝沢馬琴に対する批判を踏まえ、それを『当世書生気質』の主人公の設定と関連させ、再考する。本リポートの引用部分は「」で括ることする。

    1.戯作文学の主な作品と時代背景

    戯作文学とは、近世後期に発展した「読者を面白がらせることを目的に書いた小説のことである」[坂井健(2017):325頁]と書かれている。その内容は中国の小説を日本に置き換えたものや、日本の古典文学を換骨奪胎したもので、伝奇的、幻想的で波乱万丈な物語が多い。文章表現においても画一的、表面的なものが多く、登場人物の性格も類型化されていた。その代表に滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』があげられる。これは106冊からなる大作で、構成は雄大で文章も七五調の和漢混交文で格調高いものである。『南総里見八犬伝』の全編を通じて貫かれている理念は、勧善懲悪と因果応報である。戯作において「勧善懲悪」は作品を教訓的な寓話にし、一方で...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。