1.「数学科教育法1および3」について
中学校・高等学校(数学)の教員免許状を取得するにあたり、数学科教育法は必修科目となります。数学科教育法1および3は主に中学校の内容を扱っています。最低取得単位数を満たしてもこの科目を落とすと免許取得できないので、早めに単位取得してしまいましょう。
2.レポート課題について
2023年から課題がリニューアルされるとともに難化しているようです。これは、中学校学習指導要領が平成29年から変更されたためとみられます。しかし題意を満たした回答がなされていれば合格にしてくれますので、まずはテキストや優良ホームページ等を参考にして、指導案等の課題提出をしていきましょう。はじめから完璧を求めないでどんどん課題提出していくことがポイントです。
3.科目終了試験について
学習指導要領(平成29年告示)を基にした「主体的・対話的で深い学び」を意識した学習指導案を記述させたり、中学数学に関連した問題を回答させたりといった内容が出題されます。別に過去問題例を掲載しますので、参考にしてください。
4.担当講師について
2023年現在、星野先生は通信課程では「数学科教育法1・3(中学数学)」を担当されていますが、通学課程では「数学科教育法2・4(高校数学)」を担当されているようです。基本的に課題の意図を汲んだ回答がなされていれば単位をくださる印象です。不合格の場合、「課題の~の部分についても追加して再提出してください。」とか具体的なアドバイスをくれます。安心して課題に取り組んでください。
5.関連情報
作成者は高校まで理系で大学はほぼ文系、いちおう他科目の中学・高等学校教員免許の所持者です。正直なところ、大学レベルの数学は十二分には理解していませんが、「この課題はどうやらこのレベルの回答を求めているようだ」という感覚はつかんでいるつもりです。「数学科教育法」の課題は2023年にリニューアルされ、求められるレベルが上がっている印象ですから、新しい課題に対応した作成者のものを参考にしてみてください。
【1単位目】学籍番号氏名PF2090数学科教育法1課題1(2023年~)
≪課題1≫
1.まず、方程式と恒等式について、方程式を真偽を判断できる条件命題と見ることで統合的に捉える見方について考察し、次に、中学校第2学年の連立方程式の学習において、加減法・代入法を学習した後に指導する連立方程式の形を3題考え、それぞれに応じた指導を具体的に述べよ。
(1)方程式と恒等式について、方程式を真偽を判断できる条件命題と見ることで統合的に捉える見方について考察する。
方程式とは、文字を含む等式を相当関係で表現した式であり、文字(以下の例においてはxのこと)に当てはめる値によって式が成立したりしなかったりするという特徴がある。
例1として、3x-6=x+4という式を挙げる。ここで方程式を解くとは、両辺の相当関係を崩さずに同値変形し、解を定めることである。例1の場合は、両辺に-x+6を足して2x=10、すなわちx=5と解くこととなる。この作業は、例1という式を真に導くxの解の集合を求めるということである。一般的に、方程式の解は1つとは限らない。
一方、例2としてx+3x=4xという式を挙げる。この方程...