電柱
電柱(でんちゅう)とは、空中に張った電線(つまり架線)を支えるための柱。
電柱の役割
電柱の主たる設置目的、役割、機能は次のようなものである。
・送電線・配電線の支持(およびそれらによる電力の供給)
・通信線路の支持(現代ではたとえば電話線、光ケーブル、ケーブルテレビ用ケーブル等の支持。
)
他にも次のような役割を兼ねている場合がある。
・街路灯の設置
・交通信号機の設置
・交通標識の設置
・無線、携帯電話、PHSの中継局、基地局の設置
・避雷針
・路面電車や電化された鉄道の架線・架空電車線の支持
・電柱広告の設置
ただし、電線と共に景観に及ぼす影響が大きく、電線類地中化によりパリやロンドンなど欧米の都
市部では電柱はほぼ見られなくなっており、日本でも首都圏などの中心市街地や、歴史地区・美観
地区では撤去作業が進んでいる。また、豪雪地帯では大量の着雪が問題となり、高所作業車を使う
ことが多いものの、1本ごとの人力での除雪や、周囲の道路交通の規制も必要となる。その一方、
配線の拡張・増設や撤去、災害時の復旧などが埋設式に比べて簡単で、コストも低い。
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